ついにプレゼンテーション当日です。ここまでくれば、恐れるものはありません。 逆に恐れることがマイナスです。皆が、自分の発表を心待ちにしていると考えることです。 ”壇上の主役”であると、開き直るしかありません。明るく、清々堂々と発表してください。 ここで重要なのは、以下です。 (1)気持ちを伝える なにより第1に考えるべきなのは「気持ちを伝えること」です。 もう一度言います。「気持ちを伝えること」です。 ここまで資料作成に多くの時間を費やしたので、作成した資料を隅々まで説明することに重点をおきがちです。 しかし、違います。資料はあくまで補足なのです。 まずは「自分はこうしたいのだ!!」とか「我々の部署はこうしたいのだ!!」という気持ちを伝えることが重要です。 私の経験からも聞き手は、1〜10すべてを理解してはくれません。 自分の興味のあること、印象に残ったことだけを記憶します。 つまり、ここまでの論理的展開とは矛盾するのですが、人の心に訴えることが必要なのです。 (2)はっきりと落ち着き、堂々と話をする プレゼンテーションを行う上でやはり、自信なさげに発表されるのは聞き手も確信をもてなくなります。 聞き手に対して自分の考えを説明する訳ですから、自信をもってはっきり、落ち着いて堂々と発表してください。 どうしても発表に自信がないという場合は、逆にその原因を突き詰め、それを解決するべきなのです。 作成した資料に自信がないのであれば、資料の作成に多くの時間を費やすべきです。 また、人前で発表すること自体が苦手で、自信がないのであれば、何度でもリハーサルをするべきです。 (3)人間らしさを入れる ビジネス用のプレゼン資料というのは、どうしても硬いものになりがちです。 しかし、聞き手は人なので、このような硬い中に”人間らしさ”を入れ込むと聞き手の印象に残ります。 これはエモーショナルマーケティングと同じ効果だと思います。 例えば、商品企画の発表内容であった場合は、その企画検討時の苦労話や過去の失敗例を話する、 あるいは、商品企画の思いつき原点の話をするなど、どうしてもビジネスライクになりがちな中に”人間らしさ”を話すと効果的です。 (4)前を向いて話す 資料の説明に重点をおいた人にたまに見られるのが、スライド画面の方を見たまま説明する人です。 これでは誰に対して説明しているのか分りません。資料を作成したので資料を見てくれ、 というスタンスになっているのだと思います。 しつこいですが、聞き手の心に残る発表をするべきなのですから、聞き手に対して正対して、発表するべきです。 (5)テンポ良く、明るく話をする プレゼンテーションを行う場所の多くは暗い会議室などですし、自分の興味のないものなどでは、 どうしても眠くなります。そのため退屈さを感じさせない工夫も必要です。 そのため最低限、ある程度のテンポと声のハリが必要です。 どうしてもボソボソとテンポが悪く発表されるとどんなに内容が素晴らしくても惹きこまれないのです。 そのため、声を張り、プレゼン資料も1枚のスライドを長々と説明するのではなく、 ある一定間隔でスライドを変えていく必要があります。 また、このような時にアニメーションを利用するのが効果的です。 (6)身振り手振りを交える 気持ちを込めて発表をすると自然と身振り手振りはでてくるものと思っているのですが、 敢えて意識してください。また、これも眠くさせないための工夫になります。 聞き手は動くものに自然と目を向けるものです。そのため、スライドの前で身振り手振りで気持ちの表現の補足をすると効果的です。 (7)強弱をつける 最後は、さらに効果的な演出として発表内容に対して強弱をつけます。敢えて小声で話したり、大きな声で話をし、メリハリをつけます。 |